運動が肌に与える
影響の研究

運動と美肌の関係に着目

日常生活における活動量が多いほど、肌のキメの状態も良好な傾向にあることがわかりました。

データ概要
・2015年10月実施試験
・30代女性 17名:
非活動群(活動量計で計測した、 7日間の身体活動量が低い群)9名、
活動群(活動量計で計測した、 7日間の身体活動量が高い群)8名
→非活動群と活動群で、 頬のきめの状態を比較

日中の活動も運動のひとつ

例えば掃除機かけはストレッチやピラティスよりも身体活動量が高いと言われています。

<日常生活における身体活動量に関する参考>

METsの一例※
生活活動 MET スポーツ MET
デスクワーク 1.3 ストレッチ 2.3
化粧をする 2.0 ピラティス 3.0
調理、皿洗い 3.3 バレーボール 4.0
掃除機かけ 3.3 バスケットボール 6.0
洗濯物を干す 4.0 サッカー 7.0

※国立健康・栄養研究所 2012年改訂版「身体活動のMETs表」より抜粋

活動の単位 : MET(Metabolic Equivalent)

身体活動強度を、安静時の何倍に相当するかで表す国際単位
広く世界中の活動について測定されている
座って安静にしている状態が1MET

身体活動量を表す単位 : Ex(Exercise)

MET × 時間
例)掃除機を1時間かける=3.3 METs x 1時間 = 3.3 Ex

マイオカインとは

マイオカイン(筋肉から分泌されるホルモン)

イプサは運動により分泌されるマイオカインに着目しました。マイオカインは体に様々な影響を与えることで知られています。先進の研究により、マイオカイン(GDF11)が線維芽細胞(肌のハリ弾力を生み出す源)に影響し、肌のハリ弾力向上に関わる可能性が示されました。

マイオカイン(GDF11)は肌のハリ弾力の源を
生み出す線維芽細胞に影響を与える

マイオカイン(GDF11)なしとありの線維芽細胞増殖能の差 マイオカイン(GDF11)なしとありの線維芽細胞活性化能の差

マイオカインのはたらき

ハリ弾力のある肌の実現に向けて、マイオカインの「循環」と「キャッチ」に着目しました。

<マイオカインが皮膚細胞に作用する流れ>

1. 分泌:マイオカインは運動によって分泌される
2. 循環:マイオカインが血流にのって身体全体と肌へ運ばれる
3. キャッチ:マイオカインは、対応するレセプターと結合する
4. 反応:マイオカイン(GDF11)が線維芽細胞の<br>増殖・活性化を促進する

<イメージ>

有用成分の発見

これらの結果に基づき、私たちは新たに、マイオカインを受け取るレセプターの遺伝子発現を促進するウコギ科植物エキスとセリ科植物エキスを発見しました。

ハリのある肌の鍵

①マイオカインの循環

<メカニズム>

マイオカインを循環させる毛細血管を太くするアプローチに着目。センダン科植物エキスは弾力を感知し、毛細血管の太さをコントロールするAPJの遺伝子発現を高めることを発見。

APJの遺伝子発現を高めるセンダン科植物エキス
センダン科植物エキスのAPJ遺伝子発現促進効果
APJが少ない毛細血管、APJが多い毛細血管

<イメージ>

②マイオカインのキャッチ

<メカニズム>

マイオカインのキャッチに着目。2種類の植物エキスが、マイオカイン(GDF11)をキャッチする繊維芽細胞の2種類のレセプターの遺伝子発現を増加させるのに有効であると新たに発見。

<線維芽細胞の増殖・活性化を促進>
ウコギ科植物エキスのレセプターALK5に対する促進効果、セリ科植物エキスのレセプターACVR2Bに対する促進効果

イプサはこれからも肌本来が持つ力、美しさを引き出す研究を進めていきます。