IPSA IDEA イプサ イデア 07 共創
答えを引きだす
イプサのフィロソフィーと共鳴する、いま気になる人を紹介する2018年のIPSA IDEA。
今回は「ハーブティーをお客さまと共に創るひと」として京都西陣たま茶を営む西山善喬(にしやまよしたか)さん・珠日(たまひ)さん夫妻にフォーカス。
「ハーブティーには、それぞれのハーブが持っているチカラが溶け出しています。カラダや心に働きかけてすこやかに整える、そこに魅力を感じました」と話す珠日さん。
お客さまに、今の体調のこと、どんな日々を過ごしたいかなどご要望を伺いながら、それにあったハーブをいくつか選んでいくそう。そして必ず「試飲」をしていただくのだとか。
「ご要望から選んだハーブでも、香りや味の好みは個人差が大きいので実際お試しいただくと「?」となることも。飲んでみて「おいしい」と感じるものが、今そのひとが必要としているものだと思っています」
それは頭で考えるだけでなく、嗅覚・味覚など五感で楽しめることが、カラダにプラスになるということ。
「言葉にするのは難しいのですが、お客さまと接していくうちに、そんなものを引きだすお手伝いができるようになったかなと感じています」
たま茶の西山さんがハーブティーでしていること。イプサが化粧品でずっと続けていること。目的にあわせたレシピをお客さまと共に創りあげていく「共創」の醍醐味を感じました。
感じるネーミング
「羊の時」「草原に吹く風」「陽だまりの午後」・・・これらはたま茶のオリジナルブレンドのハーブティーについている名前。お客さまの想像力が広がるようなネーミングを心がけているそう。
「たとえば「快眠ブレンド」とすれば、夜 よく眠りたいからと思いながら飲む感じがします。「羊の時」だと、みどりの牧場にふわふわの羊がいる風景が浮かんだり、そこに吹く風やゆったりした気分を感じたり・・・嗅覚とイメージが結びついて、より印象が深まるような気がします。同じハーブティーでも“個人的な感覚”が強まるような」と珠日さん。
ハーブティーの心に届くチカラがより豊かになるように感じました。
この秋のグロスルージュのカラーテーマは「フレーバーティー」。その日の気分にあわせて一杯のお茶を選ぶように、リップを彩る色を楽しんでいただけますように。
自然と求めるもの
年間通して、たくさんのお客さまに試飲していただいている京都たま茶。
「驚くのは、同じブレンドでも季節によってお客さまの反応がかなり変わることです」と話すのはご主人の西山善喬さん。
夏はハイビスカスなど酸味のあるさっぱりしたもの、秋冬はジンジャーやダンデライオンなど根っこ系のものが好まれる傾向が顕著なのだとか。
気温や太陽の動き、大地の恵みなど自然環境と、人間に備わる原始的なバランスが呼応する、大きな流れのようなものがあるのかもしれません。
季節によって影響を受けているのはもちろん肌も。イプサではこの春から季節ごとの肌測定「シーズン測定」を取り入れています。秋からは、秋特有の肌ダメージを測定する「肌こげ測定」を実施中。いま、あなたの肌はどんなケアを求めているでしょうか。
おいしさを逃さないコツ
おいしいハーブティーの淹れ方を教えてください、とお願いすると「ぜんぜん難しいことはないんですよ」と笑顔で答えてくれた京都たま茶の西山珠日さん。
カップとポットをあらかじめ温めておくこと。沸騰したお湯を使うこと。そして・・・
「ポイントはお湯を注いだら、香りを逃さないように「パッと蓋を閉める」ことだけ。3分たったらできあがり、です」
ちょっとしたコツが、ハーブティーをよりおいしくするのですね。
イプサからも、毎日のスキンケアでできるちょっとしたコツを。
アクアやMEなどで肌にうるおいを届けたら、逃さないように「パッと蓋を閉める」バリアセラムを。スキンケアのラストに使ってうるおいを密封。きっとおいしそうな肌に仕上がるはずです。
ブレンドで際立つ
1つのハーブだけでも楽しむことができますが、いくつかのハーブをブレンドすることでより魅力が際立つハーブティー。京都たま茶のオリジナルブレンドの作り方のひとつに、味のベースになるハーブを選んで、それに色づけをしていく方法があります。
「たとえば「散歩の途中」というブレンドティーを例にとると、ベースはルイボスティー。そこにバニラビーンズやジャスミン、シナモンなどで甘みや香りを足していくことで、全体のバランスが整い、おいしさが際立っていくんです」と珠日さんが教えてくれました。
このお話を聞きながら思い出したのが「デザイニング フェイスカラーパレット」。
1つのチークカラーをベースに、ハイライト、シェーディング、パーフェクティングカラーをすべて1つのパレットにセット。全体で見たときにバランスが整った、立体感のある顔に仕上げることができる4色です。
カスタマイズの心地よさ
京都たま茶のお店では、ハーブティーを買うだけではなく、喫茶スペースもあり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。木やタイル、ガラスがゆるやかに調和していて、ずっと居たくなるような自然体でいられる空間。聞けば、古い町屋を夫の善喬さんを中心に自らの手で改装してきたそう。ガラスのオブジェは妻・珠日さんの手作りです。
「インテリアも解体された古いお寺の床板をテーブルにしたり、虫食いで使われていなかった木の造形物をあえてシェードにしたりと、在るものを生かしているんですよ」。とのこと。誰かの手法にとらわれず、自分でカスタマイズすることで居心地のよい空気感が生まれているのだなと思いました。
もうすぐ発売になるイプサのベイスメイクも、みずからの手でカスタマイズが可能になっています。キーワードは「一滴」。あなたにフィットする心地よい素肌感を再現します。
Profile 西山善喬・珠日
京都市上京区でハーブティーとアートのお店「京都西陣たま茶」を経営。2011年ころより各地のイベントなどへの出店からスタート、古い町家を自ら手づくりで改装しながら、2013年に店舗をオープン。世界各国から厳選したオーガニックハーブを中心に、オリジナルブレンドのハーブティーを販売するほか、一人ひとりに合わせたカスタムブレンドも提案する。店内は喫茶スペースも用意し、ハーブティーとともにゆったりとした時間を楽しめる空間。またそれぞれに木や吹きガラスの製品製作を行っており、ものづくりに関するワークショップや企画も実施している。
ルミネ有楽町
季節を通じてイプサのコンセプトと商品を体感いただける新しいショップです。
東京都千代田区有楽町2-5-1 03-6551-2443(直通)