IPSA IDEA イプサ イデア 05 レシピ

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チョコレートとイプサ

イプサのフィロソフィーと共鳴する、いま気になる人を紹介する2018年のIPSA IDEA。お1人めは「季節のレシピにこだわるひと」としてチョコレート職人の西森亜矢さんに注目。

西森さんがつくる「La chocolaterie NANAIRO(ラ ショコラトリ ナナイロ)」のチョコレートは季節ごとにコレクションを発表し、
月ごとにフレーバーの異なるBean to bar chocolateが特長です。

「なぜ毎月、フレーバー(味)を変えているのですか」とお聞きすると、興味深い答えが。「チョコレートは温度・湿度に左右されてはっきりと味が変わります。
気候条件によっては、酸味が強く出たり、深みが増してフレーバーを強く感じることも。その特長を生かして表現すると、自然とその季節においしい味になるんです」。

つまり、変わる素材の持ち味を生かして、いちばんおいしく仕上げようとするとちがったレシピが生まれるということ。それは、一人ひとり季節にあわせていい肌を引きだすレシピをつくろうというイプサの考えと近いものでした。

フレーバーノートとレシピカード

NANAIROの Bean to bar chocolateには、月ごとにバッチナンバーがついていて、それぞれに「フレーバーノート」が添えられています。

そこにはカカオの産地やフレーバーの説明はもちろん、いっしょに食べるとおいしく感じるフードペアリングの紹介や、独自のルールでテイスティングされた味や香りのグラフも。このチョコレートがどこからきたカカオ豆で作られ、どんな香りがするのか、イメージして食べることで、納得したり感覚が研ぎ澄まされたり・・・よりおいしく感じられる気がします。

イプサにもカウンセリングされた方にお渡ししている「レシピカード」があります。肌測定でわかった肌データや、いっしょに使うおすすめのエレメンツを書き込んでつくる、一人ひとりオリジナルのもの。あなただけのレシピはきっと、毎日のお手入れをより充実したものにしてくれるはず。

相性をたいせつに、素材も素肌も

誰かにとってのいいものが、あなたにとってのいいものとは限らない。だからイプサは基本の化粧液MEを17種そろえて一人ひとりに最もあったものを探します。

NANAIROのチョコレートもメインとなるカカオにあわせてフルーツや砂糖を厳選。特に砂糖は日本で買えるものをすべて取り寄せて相性をチェック。その結果、暑い国の食べ物であるチョコレートには、暑い地域の甘みがあうと見極め、奄美産のサトウキビと沖縄の黒糖に行きついたそう。同じ甘みでも寒い地方でつくられたてんさい糖では理想の味が生まれなかったのだとか。

素材ひとつひとつへの繊細な相性のこだわりが、チョコレート全体の味をゆたかに深めています。

常識を砕く?ハンマー

チョコレート屋さんのNANAIROで、ちょっと変わったものを見つけました。木製の小さなハンマー。Bean to bar chocolateを「ランダムに割って食べてほしい」という想いでつくられたそう。板チョコの溝って、それにそって割って食べるのが常識、と思っていたので目からウロコ。

「地元の木工職人さんに頼んで、国産の桜の木を使ってもらいました。チョコレートはにおいを吸収してしまうので、においのない桜の木を選んだんです」と西森さん。チョコレートを食べる前に、ハンマーでコツン。偶然うまれたカタチを楽しみながら味わう新しい発見がありました。

たとえばメイクも、リップの色選びに肌測定や心理テストを取り入れてみると「私はこの色が似合う」という思い込みの殻が心地よく砕かれそう。そんな意外な色との出会いで見つかる新しい自分を楽しんでみませんか。

カスタムメイド。ひとを味で表現する

La chocolaterie NANAIROでは、オリジナルとは別に、お客さまの依頼にあわせてカスタムメイドのチョコレートを作っているそう。主にコーヒー店が多いと言います。

NANAIROのチョコレート職人、西森さんは依頼を受けたら、まずは会ってお食事をするのが流儀。実際にお会いして食事を共にすることで、お好きな味やその方の雰囲気がわかるから、と。たとえばあるオーナーさんの場合は「穏やかですが、内面に激しさのある方だと感じ、そのイメージからスパイスの効いた味に。渋みや苦みも好まれる方だったので、後半にそれが出るようにしました。コーヒーに負けない個性のあるチョコレートになったと思います」。

会ってわかること、話してわかること、肌にふれてわかること。イプサがカウンセリングを大切にしてレシピをつくるのも同じ意味がある、と共感したお話しでした。

しっくり、に出会うこと

La chocolaterie NANAIRO代表の西森亜矢さん。子どもの時から、チョコレートがとても好きだったと言います。ただ、それを職業にするまでなったのは?

「2010年にニューヨークのチョコレートメーカーのBean to barをお土産にいただきました。食べたとき、これが探し求めていたチョコレートだ!と思ったんです」。そのおいしさに衝撃を受け、日本では買えないのでアメリカのサイトで作り方を見て、自らの手でつくるように。「これだ!」としっくりくる味に出会えたとき、その先の人生を変えるほどの行動力が生まれたのですね。

それはいつものメイクにも言えるのかも。定番のブラウンのアイシャドウも、いまの自分にしっくりくる色をつけたら新鮮な一歩が踏み出せそう。イプサは72通りのブラウンであなたをお待ちしています。

Profile 西森 亜矢

島根県出雲市にあるBean to bar chocolateメーカー「La chocolaterie NANAIRO(ラ ショコラトリ ナナイロ)」代表。2010年アメリカのBean to bar chocolateに出会って感銘を受け、自ら作り始める。最初はおやつとしてふるまっていたが、周囲からの評判がよく事業化。2014年、チョコレート研究の第一人者である広島大名誉教授佐藤氏に協力を求め、翌年工房と店舗を開業。現在も「世界一美味しいチョコレート」を目指してチョコレートの研究を独自に続けている。細かくデータを取るため、製作ノートは数十冊にのぼる。また海外のサイトで「世界のチョコレート・ベスト10」に選ばれた経歴を持つ。

ルミネ有楽町

季節を通じてイプサのコンセプトと商品を体感いただける新しいショップです。
東京都千代田区有楽町2-5-1 03-6551-2443(直通)